平田オリザの「眠れない夜なんてない」を見てきた
前々から気になっていた、青年団の芝居
この作品は、
人々:マレーシアに老後移住した高齢の人々の生活・中年層でアジアに移住して仕事をやっている人々の休日・引きこもりだった少年が現在便利屋としてこのコテージで働いている・離婚を前にその関係性に盛り上がって海外にきてしまった夫婦=離婚記念旅行と言っている
場所:マレーシアの日本人が集まる 小さな日本
日本が嫌いで、外には出てみたものの、外国の小さな日本に住み、結局日本からは離れられない人々を描いている
時代:昭和
面白かったのは、
「昭和という時代」と「引きこもりなどの現代」「マレーシアと日本の戦争を介しての歴史的出来事, 関係」が、このセミパブリックな場所(=年齢や興味が違う人々が、日本を離れたい癒されたいという気持ちで来て出会ってしまった。)で、ミックスしていく、そこでの、その時代とトピックのジャンプや交互の行き来だった。
平田オリザの作品で見てみたかったのは、そのセミパスブリックという概念を使って、実際にどんな演劇空間を作って、演出しているのか、というところだった 建前とプライベートを行き来しながら、うまいことその状況が描かれていく。
僕の個人的な感想は、確かにうまいこと人間関係を描いていて、素晴らしい構成=響き合い、それによって建前からうまいことプライベートが見える作り、だと思ったが、なんか、古いな、ということを思った
古いと思った理由は、今時名刺を出して自己紹介をしようとする男性、ま、いるかもしれないが、プライベートの場所でそれはやらないかな、と思っている
他の人はどうか知らないが、(仕事だったらもちろん別だけれど)
あと、現代ならもっと別なコミュニケーション方法や、海外で活躍している人だっていると思うし、すごく日本に閉じこもってしまっている人ばかりを描いていて、正直僕はウエッてなってしまった。そうそう、こういう日本が嫌だ、、というか←もちろん、これも狙いに入っているかもしれないが、
それを踏まえた上で、僕は、嫌な日本にいる必要はないし、
その日本のいやな場所に、嫌ならいる必要がない、と思う
古い考え方に縛られているのは、一体誰なのか
僕は30代や40代, の自分と同世代の人の作品を、漁って見てみたいと思った
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さて、全然違う話だけれど、アルゼンチンは、行けないです。
1年間のビザ申請の手続きをしようとして、今、国がビザを発行していないので、無理です、
と言われてしまって、
これで、文化庁に出発時期の延長が可能です、
それが無理なら、辞退してください
と提案され、
いや〜〜
それは正直ない、なと
もう少し柔軟な対応を求めたいです、正直なところ
越後妻有もどうなるのだろうか