2020年1月2日木曜日

ダルデンヌ兄弟の「午後8時の訪問者」

ダルデンヌ兄弟の「午後8時の訪問者」を見た

ダルデンヌ兄弟の映画、1996年の「イゴールの約束」以降、彼らのすべての映画を見ている

一貫して貫かれているこの”慈悲”というか、人間愛と人間の良心という深いテーマが今回もそこにあった

個人的には「ある子供」を見た時の、自分の中での衝撃は忘れられないし、あれが自分の中では傑作であったように思うが、
それ以降も、本当に私が好きなタッチで描かれていく

何が好きかって、社会の低階層の人々を丁寧に描いていくからだと思う

ダルデンヌ兄弟は、本当にちゃんとその人々を観察しているし、気持ちがわかるのではないだろうか

弱い人間たちの気持ち、

そんなことを考えていたら、

自分の映像制作も、そもそもの原点に立ち戻っていくような気がしていた

本物を真実を描きたい、作りたい、見せたい、ということ

そんなものを見てみたい

皮をはいだ人間、自分、他人、

もっと泥にまみれて生きていきたい、と今年はそう願って、
頑張りたい

謹賀新年2020
明けましておめでとうございます。