2018年6月2日土曜日

Anna May Wong



Anna May Wongは、20世紀始めにアメリカで活躍した女優です。その彼女の初期作品「Großstadtschmetterling. Ballade einer Liebe」を見ました。
この作品は、ベルリン出身の監督Richard Eichbergによって作られました。撮影された場所は、Paris, Nizza, Monte Carlo だそうです。すごいですね、この時代に劇映画撮るって今の時代と比べて100倍大変そうですよね。

そして、
1900年の始めにヨーロッパ・アメリカにアジア人がいたらどういう風に見られるんでしょう。今でこそ当たり前のアジア人の顔ですが、当時は絶対アジア人が通るたびに、不思議な顔で西洋人は見ていたのではないでしょうか。偏見や差別なども考えられますよね。
そこにはすごい興味がわきます。

Eichberg監督のAnnaとの3回目の映画「Der Weg zur Schande (1930) 」は、Annaの初めての音がついた映画です。その中でAnnaは様々な男役と役を演じました。そこでは、彼女は、ドイツ語とフランス語を話して、英語も含めた3言語のバージョンが作られたということです。

1929年に制作されたこの映画、その中で、出演者として唯一のアジア人女性が主役であり、すごく魅力を放っていました。

この映画上映は、ピアノ演奏とガラスや砂などを使って音を奏でる奏者の演奏が一緒になったライブコンサート上映というすごく贅沢な形でした。


さて、中身は、
見世物小屋の紹介役を務める Anna は、ある男につけ狙われて、殺人未遂の容疑にかけられそうになったりして、そこから逃げ出します。ある一人の優しい画家に出会い、しばらく素敵な時間を過ごしますが、突然その凶暴な男に居所を突き止められ、その男のせいで画家のお金を盗んだ容疑をかけられて、一人道バタで売り子をする日々。そんな中、その画家が描いたAnnaの絵画を買った大金持ちが、Annaの元へ訪れて彼女を保護する。その画家を未だに好きでいた彼女は、自分の疑いをいつか晴らしたいと思っている。その時が、社交界のダンスパーティにやってくる。

という素敵でロマンティックなドラマでした。

またタイミングあえば、他の映画もみたい〜


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