今村昌平監督の人間蒸発とアランレネの24時間の情事、2作品を見ました。
どっちもすごかった。
「作品から受けるリアルさ」の話。
9.11のような今すぐそこにある危機みたいなものが、リアルにつながるのではないかとか思っていたが。(それが同時代性というやつだろうか?この言葉も何に対しての?自分に問いかけ。。。)
自分にとって一番リアルなものを自分は表現したいとは昔から思っていたことだけれど、自分の内面の奥深くに残るものは、時代は関係ないのか・・・。。
レネの24時間の情事は1959年公開ということで原爆から結構な時間がたっている。詩的な表現で男女の恋愛という視点から、広島という存在を忘れられないものとして暗喩的に描いている。。多分。男の名前は広島。女の名前はユベール(フランスの地名。本当にあるんだろうと思う)。。
そして、人間蒸発(1967年制作)。主人公監督自身?が、蒸発してしまった男を探し求めて、関わりのある人にインタビューしていく。見ること(映画を)と見ること(自分を)、ドキュメンタリーとフィクションが入り交じった映画。どれが、演じてて、どれが本当にやっていることなのかわからない。本当っぽいし嘘っぽくもある。また、映画の中で種明かしもしている。
この二つの作品の手法(簡単に言い過ぎだけれど)
・暗喩(詩的な、男女間の恋愛)を用いてリアル(広島という現実)を表現する手法。
・フィクションとドキュメンタリー的な要素を使って、映像のもつマジック(映像の中に熱っぽく入れ込んでしまうこと)を映画の中で解き明かすことによって、リアル(蒸発してしまった人間の本質を、本人不在で、迫れるか)なものとして表現する手法。
二つ書き出してみたらわけがわからなくなってきた。
もっと書き出すことが必要だ・・・。
GHOST DOGの場合
・ゴーストドッグ(主人公)に死んでほしくないと思っていて、最後死んでしまう。
その死んでほしくないと思わせるのに、十分なやつ。。別にいい奴とかではない。
道徳心の強い人間だ。筋の通った生き方をする人間が、筋の通ったやり方で死ぬ。
または筋が通ってない死に方かもしれない。二つの選択肢で、最後までわからないのがいいのかもしれない。。リアルなものの法則って何だ??さっきのものとまったく当てはまらない。。。。
わかりやすい手法がない。ただのジャームッシュの映画だ。やはりこれはジャームッシュしかできない・・・。
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