2017年12月29日金曜日

1月4日~9日まで東京

2018年1月4日~9日まで東京に滞在します。
8日時間あるので誰か、遊んでくれないかなぁと思っています。

さて、6日から展示が始まります。
何卒宜しくお願い致します。

MONTAGE
2018.1.6 (土) - 2.4 (日)
オープニングレセプション:1.6 (土) 18:00 - 20:00
http://kayokoyuki.com/



さて今週、アッバスキアロスタミの映画を見ています。
すごい映画監督です。
じつは、彼の映画一つしか見たことなっかったので、大変面白いです。

2017年12月14日木曜日

Claire Denis 最新作

現在Claire Denisの映画「Der Feind in meinem Herzen (L’intrus)」を題材にした、Essay Film というか、critical film を授業で制作していると、以前書きましたが、その監督のClaire Denisの最新作が今現在公開になってます。現在僕が見たのは、この2本で、1999: Der Fremdenlegionär (Beau travail) 2001: Trouble Every Day 二つとも怪作というか、変な映画で、そしてユニーク。



こっちは「White Material」という映画で、2009年制作です。


Claire は、子供時代アフリカ生まれでフランス人の家で育ち、ですが、よく黒人と友に時間を過ごしていた、ということで、こういう映画が作られているのでしょうか。最初期の1988: Chocolatという映画も、まさに白人の女の子が黒人の家で何かをするところから始まる。

さて、ところで僕日本人で、cosmopoliticな視点から見ています。僕は、何ものか。
僕も劇映画をヨーロッパで作りたいです。





2017年12月13日水曜日

Westernの監督

今日は、Westernの監督、Valeska Grisebachがきました。そして、映画を見て、話を聞いた。
この映画の出発ポイントは、ドイツ人であるということ、つまり自分の国際的なナショナリティーの存在を、ヨーロッパは多人種共存主義だからとあまり国籍に固執した態度をとらないということではなく、あえて自分はドイツ人である、と言ってみる。という所から出発している。それが面白い。
そして、そのドイツ人であることが、他の東ヨーロッパに行った時に、ある優勢的な立場になる。それは、ドイツが他の国よりも強くアメリカやイギリスのように裕福な国であることを他の国々の人々は知っているからだ。そういったことから、シーンのあちこちで、ドイツの国旗が現れたりもする。そして、そこから連想するのはネオナチ的な自国崇拝主義だ。その中でも、鼻高々なドイツ人の仲間同士の争いが見られる。ブルガリアに工事業者として来ているドイツ人労働者というその地位・存在は、ある小さな村での外国人という存在である。その彼らの一部が、主人公であるMeinhardと仲良くなって行く部分もあるが、結果村人の他の連中からはあまり受け入れられない。
僕が、面白いと思ったのは、この主人公が、そのネオナチ的な存在でもある仲間・同僚とも最終的に打ち解けることができずに、睨み合った状態が続いていたこと。そして、村の人々に主人公がシンパシーを感じていながらも、そこにも外人である以上入っていけない状態がずっと続いていたこと。それを考えてみると、この主人公Meinhardは、ちょっと込み入った性格の持ち主なのかもしれない。彼は、村人との会話の中で、イラクで人を殺したか?という質問を受けてお茶を濁したり、自分の兄弟が死んでしまったことが彼にとっての影を残すバックグラウンドになっているかもしれなかった。
話が少し途切れるが、馬の存在が映画の中にある。馬は途中その敵対している同僚のミス・事故で、大怪我をして、死んでしまう(銃で殺さざる負えない状況になる)。その怪我をする原因を誰が作ったのか、あとで知ることになるのだが、それを知ったMeinhardは、その同僚の前で、食いさがる。だが、その同僚は、「俺らはここに働きにきたんだ。」と言って去って行く。
つまり、主人公Meinhardは、馬に出会ってから、どんどん馬に思い入れをするようになっていったわけなんだけれど、その馬が突然死んだことによって、彼が、その馬を愛することになっていったというその状態を彼自身に突きつけられるのだ。
私(彼)は一体何をして、誰なんだ?ということだ。
つまり、馬を愛するようになったその時間をこの村で過ごし、村に住む人々をまた愛するようになっていたのだ。だが、彼は外人であり、しかもそれは虐げられるような存在ではないポジションにいる。優勢的なポジションを保ちながら、そこで仕事をしているドイツ人であるということ。
僕はこの映画に、現在のドイツ人のアイデンティティーや葛藤を見て、それが正しいのか何なのか別として、やはり西ヨーロッパ生まれの監督が西ヨーロッパで育って作り上げた映画であるという視点を持つことになった。



2017年12月11日月曜日

ぶれないように 続行

僕は、トーマスの映画やっぱ好きですね。
日常が、目の前にあってそれを見つめていくという行為、
最近トーマスのクラスでさらにもう一度気づいたことがあって、
1面スクリーンでの映像でナラティブが発生した時に、その中断を嫌う。
映画を成立させるための基本として、一つのストーリーが切れ目なく進んでいくこと。
僕は、いつもそれを脱線させていたわけですが・・・、それをどうやってクリアするのか、それが我慢であり、描写力であり、何を本当にやりたいのか。


2017年12月5日火曜日

カンヌある視点部門受賞監督・ベルリン映画祭レポート仕事

トーマス・アースランのクラスに移ってから、いろんな有名人というか映画関係者きまくりです。

来週は、今年のカンヌ映画祭のある視点部門受賞監督 Valeska Grisebach がきて話をするそうです。

贅沢すぎますね。

まだこのWESTERNという映画、日本では公開にさえなっていないのではないかと思います。

楽しみですね。

ところで、そろそろ帰国迫ってきました。
誰か会える人に会いたいな、と思っていますが、誰か時間ある人いないでしょうか。


全然違う話ですが、
ここ最近ずっと、自分が日本人であろうが、何人であろうがどうでもいいという態度をとってきましたが、それはある部分では間違いであると思っています。だって、悲しすぎるじゃないですか、自分がどこで生まれ育って誰に育てられてどんな文化でどんな言語で生きて、どんな友達と出会って、成長してきたか、全てなかったことにされてしまうなんて。

その意味で、やはり僕は、日本人であることを誇りに思うことにしたいと思います。
そして、皆さん、両親に感謝したいです。

ありがとう。

そして、今年のベルリン映画祭のレポートを書くお仕事を得ました〜〜。
とても嬉しく思います。
様々な日本人監督にお会いし、映画を堪能したいと思います!!!!!