さて、今回は、お仕事ではなくて、作品関係。
「シーンを書く」というベルリン芸術大学のセミナーに参加しました。
それで、英語でシーンを書いて持って行きました。
なんと、この5年間で初めてわかってもらえたような手応えがありました。
それは、なんだか、嬉しいというよりも、なんとも全く普通の感覚で、なんと言っていいか、思い返せば、5年ぐらいかかっているということを帰り際に、終わって映画館に行く直前に認識したのでした。
この学科を率いる教授は、なんてたって、ドイツ映画の新ベルリン派と呼ばれる映画監督トーマス・アルスランですから、やはり信じていいような気がしています。最近、この場所に関して。
アースラン監督や、アンゲラ・シャネレック(Angela Schanelec)のような素晴らしい映画監督が今でも映画を作り続けている。
そして、そのアンゲラ・シャネレックから派生して、僕は、映画監督の諏訪敦彦さんのやっていることや、その映画の存在自体が、日本の映像の中ですごく重要なものだと思います。
それは、その人間の関係性のリアリズムの描き方、つまりその美学が、僕は好きなんです。
僕みたいな、パーソナルな小さい映画を制作してきた人間にとって、それは、大きいことであるように思います。