2022年4月8日金曜日

今年も開催します!

今年も開催します! 

「Experimental film culture vol.4 in Japan ~ポレポレオルタナティブ~」

開催日:2022年4/28(木)、29(金祝)、30(土)の3日間


詳細は、こちらから!

未だに誘いづらい雰囲気は続いていますが、是非お越しいただければ、幸いです。

また、配信プログラムもありますので、是非!


■ 特別配信プログラム 配信決定!

崟利子『伊丹2009年 冬-2010年春』(52分)  

2022年4月27日(水)19:00より配信開始!(5/5(木/祝) 23:59までアーカイブ)

配信チケット:1000円  

お申し込みはこちらから:https://teket.jp/1797/11294

主催:鈴木光 石川翔平 西澤諭志

チラシデザイン:松田 洋和





2022年4月4日月曜日

ドライブマイカー

ドライブマイカーを見た

東北三部作を見て、すごく良い作品だと感じ、濱口監督の作品には興味を持っていた、

それから、「寝ても覚めても」を見て、この映画があんまり良い印象がなく、それは、描かれる男性像や女性像が監督の趣味なのかわからなかいが、こういうタイプの男女の関係は少し古い感じがしたため

ドライブマイカーの前半は、濱口監督の「寝ても覚めても」の雰囲気に近く、”奇妙”と言ってよいのか、そして雰囲気が冷たく、途中で見るのを放棄しようと思ったぐらいだった

奥さんが死んでから その濱口監督の作品の雰囲気が、村上春樹の小説の雰囲気へと近づいていく気がした 村上春樹の小説はよく愛する人が死ぬ or 失踪などでいなくなる。しかもそれが何故なのか語られない、パートナーがその人がいなくなった理由を探ろうとしたり、彼女のことを考えていく、その時間が小説として描かれていく その彼女について知る人物=夫と愛人という二人の男性が彼らの視点で彼女を造形しようとしていく、この映画の中で追われるその彼女の人物像を私は想像すると、いつもあの最初の気持ちの悪い 何か亡霊のような最初のシーンのイメージへと突き返されていく、

車を運転する運転手の女、その人も、実は死んでしまった自分の母親の亡霊を追い求めていた、いや追い求められていた、その女が主人公の家福と母親が死んでしまった土砂崩れで死んだ場所へ移動していくその時間は、冷たいが、バックグラウンドを共有し合ったこの二人の関係性からか、少し温かいものへと変化しているようだった

彼らはただ自分のプライベートを共有し、傷口を見せあっただけで、別に傷が癒えるワケでもなく、私は、彼らのことを映画を見始めた時よりもよくわかった 彼らの歴史を知った というところで、この物語は終わった

結果、やはり思うには、村上春樹の小説や雰囲気がすごく良いんだと思う、あの冷たい感じ、あの謎が多い感じ

私は例えばパートナーのことをよく知っているようで、あまりあの人のことを知らないこともある 自分が出会った時には、結構良い年齢の大人になっているわけで、どんな生き方をしてきたのか、細部まではよく知らない そんなことが感じられる映画でもあった

何だかこの映画は、これについてすごく書きたくなる、人と話たくなる内容だと思った