2020年4月25日土曜日

ハンブルク芸術大学のドキュメンタリーコースnele wohlatz

ハンブルク芸術大学のドキュメンタリーコースのFilmmaker "nele wohlatz"のネット講義に何故か参加した。

以前(2017?)、あそこのコースを受講しようと教授・ドキュメンタリー映画監督のPepe danquart のところに行った。

彼は、ドキュメンタリー映画「Workingman's Death」などを製作した人だ。

訪れたのは、3年前ぐらいだったと思うけれど、あれから、数ヶ月に一回ぐらいのペースで何かしらの情報がそのドキュメンタリーコースから届く。それで、このFilmmaker "nele wohlatz" の授業を遠隔でやるので、興味があれば、ということで参加することにした。
参加したい、とメールしても、全く返信はない。笑 が、情報は送ってくれる。笑
お互いに誰やねん!と思っているはず。そこに助手にメールしているのだが。

毎週火曜日ドイツ時間10時〜(日本時間17時〜)の授業だ。

彼女 "nele wohlatz" は、アルゼンチンに移住してから、映画製作を始めた若手の鬼才。ドキュメンタリーとフィクションの間をもろに行く作品を製作。
その彼女の作品、
フィクション映画「EL FUTURO PERFECTO」
ドキュメンタリー映画「RICARDO BÄR」
の二作を見た。

アルゼンチンに移住した作家が映画を撮るってことが気になっていたわけで、
その感想としては、スペイン語圏で撮影された映画だけど、思ったよりも静かな映画だと思ったこと(なんかイメージで語ってますが、ラテンアメリカの映画ってもっとガシガシなんか、人を殺して!踊って!とかジュリアンシュナーベル的な!?)、そして、彼女がスペイン語という外国語とどう向き合ったのかを知りたかったわけだけど、別にそれが前面に出ているというわけではなく、ネイティブの人が作ったかのような自然な作りになっていて、やはり脚本を書ける人なんだ、と思った。でも、そのオーガナイズがスーパー大変そうだ。

ドキュメンタリー「RICARDO BÄR」
の方は、演劇をやっているアルゼンチン人と共同監督をしているようだが、それもあってか、演劇のシーンが頻繁に出てくる。設定は、映画を撮るために、奨学金をもらった男、「RICARDO BÄR」が主人公。彼は、映画も作らずに、様々な仕事に従事したり、彼とその家族の関係がじっくりと、描かれていく。途中、「映画を作る必要がある彼は・・・・をして、・・・をして、」という感じでナレーションが入ることで彼が映画を作ろうとしている人なんだとわかった。そうでなければ、彼が映画を作ろうとしている人間なのかはわからなかった。彼は、演劇にも参加するのだが、ナレーションでは、「演劇に参加する彼の演技は・・・」、という感じで、映画の「演技」について触れる箇所が出てくる。監督のneleは、あるインタビューでフィクションとドキュメンタリーというのに興味があって、それをやっているという話があったのだが、そのことがこのドキュメンタリーの中でも触れられていて、どう演出されているのか、見える部分でもある。

他に、僕が好きだと思ったのは、この映画の編集のテンポだ。それはとてもゆっくりだけれど、一人の人間がワンカットで何個もの要素を演技?し、行動し、果たしていくことで見ている人が予測できない、、、、
生きている人間→彼がどう物事に反応するか?は他人にはわからない→それは彼のキャラクター、、、、
行動が描かれていく。正に ”描かれて” いく、と言ってよいと思う。それは、本当に筆で絵を描くように、文章で行動を一行一行書いていくように、流れるような鮮やかな人間像がカットの中でそこにちゃんと存在しているからだ。

「EL FUTURO PERFECTO」
の方は、中国人のスペイン語が話せない女の子が主人公になっている。Neleは授業の中で、ブレッソン的、と話をしていた部分を思い出しているが、できるだけ演技をさせない、自然体?というか、それでも画面の中で生きている彼女がちゃんと描かれていく。これは、ローバジェットのフィクションなのにも関わらず、ちゃんと警察の車が出てきて、人が捕まったり、人が死んだり、この中国人の女の子の想像したこと、彼氏のインド人とインドへ旅行へ行くことが、映画の中で実現されていて、それが、ローバジェットフィルムなのに、ファテーアキンの「女は二度決断する」みたいに、割と大掛かりな現代映画に見えたりする。
「この主人公と、どこで会ったのか?」というneleの自分で質問した事項に答えていたけれど、これは、自分がアルゼンチンでドイツ語の先生をやっていたときに出会った女性だそうだ。彼女は、ドラゴンボールのプーアルみたいな顔をしている。
表情はあまりなく、嬉しそうにしない顔だ。でも、不安の顔をするのはうまい。それがこの映画にすごく合っている。ドイツ人が作る映画って(そんなこと到底言えない!?いやそうでもないか)なんか、こう、素朴で、でも感情の起伏が表情ではあまり見えなくて、これって毎回一体何なんだろうと、思う。

面白かったのは、別に人種の話ではないが、アルゼンチンに住む中国人の女の子(両親も住んでいて、スーパーとクリーニング屋を経営している)が、スーパーで働いていて、そこにたまたま来たインド人のお客(あとでプログラマーと知らされる)、に声をかけられ、恋をするという設定だった。他にもこの設定がすごい変、というか面白い、というかこれがある現実?でもある?。そのことを中心にして、中国人達のみが学校でスペイン語を学ぶというシーン(普通スペイン語の教室は多国籍であってもよいと思うが、アルゼンチンには中国人のためのスペイン語を学ぶ教室がたくさんある?とneleは言っていたと思った)と、彼女の家族との関係性、が丁寧に描かれていく。
インド人の彼氏、その家族はインドに住んでいる。20代中ば。彼は、主人公に何回も合わないうちに、「結婚してインドへ帰りたい」と誘う。まだ20歳ぐらいの彼女は、「それがまだ早いし、あなたの家族はインドに居て、私の家族はアルゼンチン」と求婚を断ったが、家を出て、彼の家で暮らし始める。だが、そのことで家族と関係が悪くなる。この始めの作りをちゃんとやらないと物語がちゃんと進んでいかないので、ちゃんと作っている。そこからキーワードになる、様々なカットがあって、やはり映画には、一つも不要なシーンが存在しないんだな・・・・。

久しぶりにすごい面白い映画を見た。やはり、この映画の魅力は、
「変わった物語の内容」と
「ブレッソンみたいな演出」
にある。
























2020年4月13日月曜日

家0413

過去の恋愛ドラマなんかを見ている 笑

そういえば、こんな過去作もここに。
https://vimeo.com/showcase/6898133/video/404445502








2020年4月1日水曜日

コロナ&スペイン語

コロナウィルス猛威をふるっていますね〜〜
かなりやばいです。

ということで、家にいるようにしていて、何をやろうか〜というので、
スペイン語の勉強をしよう!

となっています。
soy Hikaru, Hola, encantado.

ドイツ語より楽な気がする確かに 響も軽い

Deutsch ist so schwer wenn ich ausspreche
mache gerne Spanisch Lernen etc.

英語はどこへ、、日本にいて使う機会があまりないね、
そういう職業でもないし

みなさんの無事を祈って

5月に久しぶりの個展があるのだが・・・?どうなるのだろう・・・