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『音の城♪音の海 − SOUND to MUSIC −』
(2008/47分 監督:大力拓哉 三浦崇志)
イメージフォーラム・フェスティバル2009大賞作品。広大な無人島をあてもなく彷徨う3人の若者。脱力したトリオ漫才の様相で繰り広げる禅問答の応酬と、圧倒的な画面構成のギャップから来るめまいは、かつてない映画体験になるはず。大力、三浦両監督は『LINE』小谷忠典監督の旧友でもある。
『My beautiful EGO』
(2000/40分 監督:清水佐絵)
『アヒルの子』同様、監督自らが自身をさらけ出していくが、露悪的ではない軽さにむしろすがすがしさを覚える快作。
PFF2000審査員特別賞受賞作品。監督は「はてなtaxi」ボーカル、「堀川中立売」(監督:柴田剛)で一人二役の主要キャストとして活躍中の清水佐絵。
『チーズとうじ虫』
(2005/98分 監督:加藤治代)
ガンに冒された母との何気ない日常を詩的なトーンで紡がれつつ、ラストでは生命の輪廻にまで飛翔してしまう驚愕のドキュメンタリー。「家族」を題材にしながら豊穣な世界を描き出し、山形国際ドキュメンタリー映画祭を始め各国の映画祭で絶賛された。
『家族ケチャップ』
(1992/37分 監督:工藤義洋)
家族をむき出しにしていく壮絶な様を描く、一部で伝説化しているハードコア・ドキュメンタリー。現実と虚構が混在していく過程で、ただ血が繋がっているというだけの「家族」という共同体そのものを描ききる。そのせめぎあいが頂点に達するラストは必見。PFF1992審査員特別賞受賞作品。
『極私的エロス 恋歌1974』
(1974/98分 監督:原一男)
いわずと知れた『アヒルの子』制作総指揮・原一男監督渾身の第2作。「個」に徹底的に肉薄する訴求力を持ち、今なお観る者に衝撃を与える本作は『アヒルの子』小野さやか監督がドキュメンタリー制作を志した原点でもある。